【第七回目】
日本橋鮒佐:旬を味わう「佃煮」

07-a 私事で恐縮ですが、毎年春になると、神戸に住む友人から、イカナゴの「くぎ煮」が送られてきます。イカナゴは鮮度落ちが早いので、お昼頃、魚屋さんに届くのを待ちかねたように買い、家に飛んで帰って、すぐに調理するんだそうです。
我が家の春の風物誌……。そして、友人母子ふたりが腕まくりして台所で奮闘する姿が目に浮かんできて、毎年のように「いいなぁー」とあこがれます。
でも、関東では、こんな話はあまり聞きませんよね。どうしてでしょう。海が遠いから? それよりも、おいしい佃煮屋さんが多いから・・・かもしれませんね!
おすすめの店があります!! ご紹介しましょう。

日本橋は、室町。三越の前からにぎやかな室町仲通りを入って徒歩数分。モダンな造りのビルの1階にある「日本橋鮒佐」が、そのお店です。入ってみてください。小ぢんまりした店内ですが、あれもこれもと目移りしてしまう珠玉の佃煮がいっぱい並んでいます。
 昆布、ごぼう、しらす、あさり、海老、ほたて、ふき、うなぎ、あなご……。味見させていただきながらのショッピング、楽しいですよ。
 でも、どうしても1品だけ、というのでしたら、僭越ながら私のおすすめは、「たらこ」。
新しい商品なので、昔からのご贔屓さまでも知らない方がいらっしゃるかもしれませんが、これは、ほんとに、ほんとにおいしい。お醤油の味がきつい辛い佃煮は苦手、という人にもおすすめ。酒の肴にも最高です。
 また、このお店が初めてという方は、ぜひ「ぶぶ漬けセット」を。文久2年創業以来、140年の伝統が育ててきた代表的な江戸前佃煮5種と、だしパック3袋がセットになっています。そのままいただいても、お茶漬けにしてももちろんいいのですが、添えられているおだしを使っての「ぶぶ漬け」は、ちょっと他にはないお味。我が家では、お客様をお招きした時のご馳走の最後にお出しして、「おしゃれー」と大好評でした。

 そのほか、春から夏にかけてはふき、はまぐり、あなご、うなぎ。秋から冬にかけては松茸昆布、生のり、はぜなどもおすすめ。
そうそう、忘れていただいては困るんですが、佃煮は確かに日持ちがしますし、保存食的なイメージがありますが、ちゃんと旬があるんですよ。

日本橋鮒佐のホームページを見ると、「冬季限定の牡蠣の佃煮、煮上がりました」とか「れんこん佃煮、販売終了しました」といった、季節を感じさせる情報がどんどん更新されています。
佃煮の旬の便り、読んでみてください。日本の食べ物のすばらしさ、きっと感じていただけますよ。

日本橋鮒佐のホームページ
http://www.ganso-tsukudani.com/

最新記事

    This post is also available in: 英語