【日本橋 弁松総本店】
◆針葉樹の味方です◆
 「折詰弁当の折箱は資源の無駄づかい、森林破壊なのでは?」こんな声が聞こえてくることがあります。確かに折箱には木が使われていて、おまけに使い捨て。そう感じられるのも無理はありません。
当店で使っている折箱は、主にスギとマツが原料で、いずれも国内産です。ただし、折箱に使われる木はすべて間伐材か老齢過熟木。森林を育てるための手入れで除かれる木です。特に、マツ林は手入れをしないと広葉樹が侵食して次第に土地が肥え、育たなくなるのです。
最近ではブナやナラといった広葉樹が水資源を守るといった理由でもてはやされているだけに、ちょっとマツの肩も持ってやりたくなります。マツは盆栽や白砂青松の風景となって私たちの目を慰めてきた木であるとともに、防風林や防砂林としても長い間、人間の役にたってきた木だったのですから。
蓋を開けたとたんに香る森の匂いこそ、陶磁器に盛った料理にはないお弁当ならではのおいしさ。折箱は自然と見事に付き合ってきた日本人が生み出した、傑作の一つかもしれないと思うのです。
折詰料理
日本橋 弁松総本店
●中央区日本橋本町2-4-12
●03(3279)2361

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