くず餅 |
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![]() ![]() 船橋屋が亀戸天神に開業したのは文化二年(一八○五年)ちょうど文化文政の江戸文化爛熟期を迎え、この界隈は、藤の花、臥龍梅、四ツ目の牡丹などの景勝が広重の麗筆にも描かれ、粋人墨客の杖をひく者跡をたたぬ風流の地であった。 これらの人々が必ず立ち寄って、当店創製のくず餅の野趣と風味に舌づつみを打ったので、いつしか船橋屋は江戸府内に有名になった。 以来春秋百九十五年、代々くず餅を商い当主渡辺孝至氏をもって七代目、祖地に祖業を継承して今日に至った由緒ある老舗である。 まことにくず餅のひなびた風趣は、江戸から東京へ人々の生活の中にしみついて、郷愁を誘う食べ物である。当店の看板文字は吉川英治氏の揮毫による。 「東都のれん会 しおりから抜粋」
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