|
お江戸日本橋に暖簾を掲げて300年、黒江屋は古来からの漆工芸を今も守り続けております。
創業は、元禄二年(1689年)漆器の名産地、紀伊国名草郡黒江村(現在海南市)から江戸へ出てきて、本町四丁目に漆器店をおこしたことに始まります。 この黒江村で漆器が盛んになった由来は紀ノ川の上流にあった根来寺の僧侶が信長に反逆、 信長は根来寺に焼討ちをかけました。寺で漆器作りをしていた僧侶が下流の黒江村へ住みつき、漆器作りが広まったといわれております。
さて、江戸に出てきた黒江屋ですが、安永三年(1774年)木綿、小問物屋などを中心に 手広く商いをしていた柏屋(柏原家)に経営権が移り、安政三年(1856年)には店を本町から現在地に移して、今日に及んでいます。江戸から明治と商売は繁盛し、明治23年版商人名家集『東京買物独案内』に掲載が見られます。『うるし』にまさる塗料はない、年数がたてばたつほど本塗のよさ、味わいがでてくる、この変わらぬ信念のもと、日々精進を重ねております。
「東都のれん会 しおりから抜粋」
|