|
|
|||||||||||||||||||
あひ鴨一品 |
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||
![]() ![]() 鳥料理の名店は東都に数多くあるも、あひ鴨一品を金看板に古今獨歩「両国鳥安」の名は百年、各界の食通人に愛されてきた。五代、六代の菊五郎丈、先代梅幸吉右衛門丈も大のひいきで、また横光利一、谷崎潤一郎等の文豪もその味覚と風格を めでて作品の中によく描いている。あひ鴨とは、真鴨と「あひる」をかけ合わせ、人間が造り出した鴨のことで、その風味は美食家の第一に指をおるところ、ガアガアよく鳴くので 同店では一口に「ナキ」と呼ぶ。胸肉(だき)を皮付のまま分厚く切ってジィジィ焼きながら、おろし醤油で食べるのが鳥安の看板、昔変わらぬその江戸風の味わいは格別である。 主人みずから庖丁を握り、この道一筋に打ちこみ、其の「のれん」にかける心意気は誠に 目出度いかぎりである。 「東都のれん会 しおりから抜粋」
|
|||||||||||||||||||
|
|||||||||||||||||||