「おはぎ」を擬人化した錦絵 『太平喜餅酒多多買』,

こんにちは、東都のれん会です。
 8月は、旧暦の呼び方では「葉月(はづき)」。木の葉が落ち始めることからの名付けだそうです。
 さて、現代に戻って、8月4日は土用二の丑、8月7日は立秋、8月11日は「山の日」で祝日です。
そして、全国の多くの地域でお盆の行事が始まります。13日には迎え火を焚いてご先祖様を迎え、16日には送り火を焚いて見送ります。京都の「大文字送り火」は有名ですね。ということで、今月は、お盆に供えられる「おはぎ」を擬人化した錦絵をご紹介します。

図1
『太平喜餅酒多多買』,広重

 絵は『太平喜餅酒多多買(たいへいき もちさけ たたかい)』と題した三枚続きの錦絵で、幕末の足音が聞こえてきた頃の作品。作者の広重は40代後半です。人気のある菓子と酒を擬人化して描いた絵で、面白おかしく描きながら、細部まで凝りに凝っているのは、さすが広重です。
「おはぎ」は、画面中央の黒い頭の武士。すりこ木を振りかざして勇猛に闘っており、その名も「猪の小弥太萩餅」。おはぎの前には、刀の鍔(つば)の顔をした「きんつば」。こちらは「内のお土産きんつば(うちのおみやきんつば)」と名乗っています。
本陣を囲む楯には、「極品ぎうひ類」「新製唐まんぢう」「極製かすていら」などの文字も見えます。江戸時代後期には、こうしたさまざまなお菓子が食べられていたことがわかります。

<「おはぎ」がおいしい店>
・榮太樓總本鋪(中央区日本橋)
https://www.norenkai.net/portfolio-item/%e6%a6%ae%e5%a4%aa%e6%a8%93%e7%b8%bd%e6%9c%ac%e9%8b%aa/
・秋色庵 大坂家(港区三田)
https://www.norenkai.net/portfolio-item/%e7%a7%8b%e8%89%b2%e5%ba%b5-%e5%a4%a7%e5%9d%82%e5%ae%b6/

図2