桜を楽しみに過ごす1か月

こんにちは、東都のれん会です。
3月の旧暦の月名は、弥生(やよい)。「木草弥生い茂る(きくさ いや おいしげる)」という言葉が短縮されて生まれた言葉だと言われています。
繁栄をイメージさせる「弥生」という言葉は、音のやわらかさも相まって人々に愛され、人名や町名にもよく見られます。歴史の教科書で覚えた「弥生土器」も、東京都文京区弥生にある遺跡から掘り出されたから。やがて「弥生時代」という時代区分名にもなりました。

さて、今月は桜を楽しみに過ごす1か月。例年よりも早く咲き始める予想だとか。ご紹介する浮世絵も、桜並木の隅田川の土手を歩く女性を描いたものです。
でも、ここでご注目いただきたいのは、女性の手元。竹の棒に提げて運んでいるのは、桜餅です。ずいぶんたくさん買ったものですね。
この桜餅を売った店が、300年の時を超えて、今もほぼ同じ場所で営業を続けています。
享保2年(1717)創業の「長命寺桜もち」さん。春を代表する名菓「桜餅」は、この店が創ったお菓子です。
詳しくは、こちらhttps://sakura-mochi.com/

すぐ近くには、同じく江戸期創業の「言問団子」があります。
「花より団子」! 2軒をはしごして、桜と春のスイーツ楽しみましょう。

江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花井二さくら餅 広重、豊国
左:江戸自慢三十六興 向嶋堤ノ花井二さくら餅 広重、豊国 
右:拡大図

<桜餅の元祖>長命寺桜もち         https://sakura-mochi.com/
<墨堤の花見は花より団子>言問団子    https://kototoidango.co.jp/

桜餅、団子