<白木屋傳兵衛>中村梅吉さんの「隠居の独り言」(1)
■縁日
オレが残したいものに「縁日風景」がある。縁日は、語源としては宗教行事に縁のある日のことだが、転じて行事を盛り上げるために寺社の境内で開かれる出店のことを言う。

娯楽の少なかった昔は子供のあこがれだった。ウチはうるさかったから縁日(夜店)の買い食いは禁止だった。事実、戦前は不衛生で、アイスキャンデーの買い食いをして、疫痢で死亡した友だちもいる。

出し物もいろいろあって、落語でも①珍物(カエル娘など)、②鳴り物(ろくろ首など)、③おっぴらき(バナナ叩き売り、がまの油など)などが出てくるが、私は見ていない。十数年前、大国魂神社の縁日でそれらしい小屋掛けを見た記憶がある。

京橋3丁目、(第1相互館のウラ)清正公堂の縁日が忘れられない。銀座ウラ(2丁目辺)、新富町にも縁日はあったそうである。

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