【第八回目】
天野屋:「甘酒」で知られる老舗の、名物納豆
amanoya
08-c  神田明神の鳥居横、まさしく明神様のお膝元に「天野屋」というお店があるのは、皆様ご存知ですよね。“甘酒”の老舗として、たくさんのガイドブックにも紹介されています。 お参りのあと、お店に立ち寄って甘酒や糀(こうじ)などのお土産を買われたり、併設されている喫茶部に立ち寄って、甘酒でほっと一服されるかたも多いことでしょう。
 でも、今日は甘酒ではなくて、この店のもう1つの名物「芝崎納豆」をご紹介しましょう。納豆好きのかた、納豆といえば水戸の名物だと思ってらっしゃるかた。まずは、だまされたと思って、この店の納豆を食べてみてください。びっくりしますよ。

08-d びっくりの第一は、そのねばりです。写真をご覧いただけますか? 納豆が白い糸を引いているのが見えるでしょうか。
 納豆が糸を引かないようにパッケージからソーッと器に移し替えただけなのですが、納豆の底に箸を入れて持ち上げただけで、真っ白な糸が次から次へと生まれて、収拾がつかなくなっちゃいました。それほど、納豆に力があるんです。まさしく、生きている!っていう感じ。
 そして、その糸のせいでちょっと見えにくくなっちゃいましたが、大豆の姿・形を見てください。これが第二のびっくり。丸々と太って、つやつやと輝いていて、ほれぼれするほど見事なんです。国産の選りすぐりの大粒大豆。5粒で、口の中がいっぱいになってあわてるほどです。
 お味は、そのままでも包丁で叩いていただいても絶品。私は混ぜに混ぜて、真っ白になるまで糸を引かせてから、しょうゆ、卵、ネギ、シソ、わさび、からしなどの香味を混ぜていただいています。マグロのぶつ切りに和えても美味。お酒の肴にもいけますよ。

そうそう、もう1つお奨めのおみやげ品があるんでした。天野屋の喫茶部で甘酒を注文すると、一緒に味噌が運ばれてきますが、これがまた大変に結構なお味なんです。「もろきゅう」にすると、そのおいしさが一番よくわかりますが、甘すぎず、辛すぎない大人の味です。

 この「久方味噌」は、甘酒と同様に糀(こうじ)をもとに手をかけて作られているものですが、その糀、お店の地下6メートルにある糀室(こうじむろ)で作られているんですよ。
 都会の地下で、小麦がふつふつと発酵している……なんだか感動的でしょ。

 さあ、お買い物が終わったら、アンティークの時計やガラス器、ランプ、陶器などが飾られている喫茶部で、ゆっくり甘酒をいただきましょう。
 健康パワーと、明神様のご利益パワーの両方をいただけること請け合いです。

天野屋のホームページ
http://www.amanoya.jp/

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