【中清】
◆浅草っ子は年中多忙◆
 浅草といえば、浅草寺。推古36年、3人の漁師の網にかかった黄金の観音像を祀るために堂舎を構えたのが始まりとされる古刹です。そして、その3人を浅草の鎮守として祀ったのが浅草神社。この社の大祭を「三社祭」と呼ぶのも、そのためです。
さて、その三社祭ですが、現在は5月の第3金・土・日曜が祭礼日。数ある日本の祭りのなかでも、その賑やかさと華やかさで屈指とされる祭りですから、祭礼日が近づくと氏子町内会は大忙し。当日はもちろん商売どころではありませんし、終われば後片付けでおおわらわ。そして、夏のほおずき市、花火大会が終わり、秋の東京時代祭を迎える頃には、そろそろ翌年の三社様のことが気にかかり始めます。どこそこの町内で、法被を新調するらしいと聞けば、「すわ、わが町内でも!」。
まあ、こんな調子で寄り合いを重ねているうちに、年も押し詰まると、また仕事に追われる日々がやってきます。お正月1カ月間はどの家も同じ状況なので、新年会などは2月に。やがて、お花見の時期がきて、あれよあれよと言っているうちに、また祭りに向けての忙しい日々が始まるのです。
年齢を重ねるごとに、浅草に生まれ育った幸せがわかってきたような気がします。義理と、人情と、お祭りと…。浅草はいい町ですよ。
天ぷら
中清
●台東区浅草1-39-2
(地下鉄浅草駅から徒歩5分)
●03(3841)4015

最新記事

    This post is also available in: 英語