【日本橋さるや】
◆楊枝の旬◆
  「くろもじ」というと、生菓子に添える楊枝のことを指すと思っておられるかたも多いようですが、くろもじは、もともと植物の名前です。
 日本では北海道以南に分布するクスノキ科の落葉低木で、樹皮に黒い模様があることからクロモジと呼ばれています。クスノキから樟脳を採取するのはよく知られていますが、シナモンやクロモジなども含めて、この仲間は枝葉に芳香性の精油成分を含んでいるのが特徴で、クロモジが菓子楊枝はもちろん高級品のつま楊枝に使われるのも、このほのかな香りが古来より好まれているからです。
 クロモジ製の楊枝の特長はそれだけではありません。しなやかで歯あたりがよく、弾力性に富んで折れにくく、ささくれることもありません。そして、皮の茶色と緑白色の美しい木肌の対照の美しさ。
 クロモジを楊枝用に伐採するのは、木が葉を落とし、養分が茎に貯えられている11月から2月末にかけてです。クロモジの楊枝を買うなら、色も香りもすがすがしい春が旬。くれぐれも買いだめはしないことです。
楊枝
日本橋さるや
●中央区日本橋室町1-12―5
●03(3666)3906

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