about_avartar   東都のれん会は、江戸から明治初期にかけて創業され、100年以上にわたり同業で継続、現在も盛業の店の集まりです。戦後の混乱期を乗り越え、のれんを守り育てたいという同じ志を持つ店舗により、1951年(昭和26年)に発足しました。現在は53軒が名を連ね、各店が新商品を開発し、今ある製品やサービスを更にグレードアップさせる中で、互いに学び、親しく協力していくことでお客様によりご満足をいただけるよう切磋琢磨しています。
時代は変化していきます。現状に満足することなく、常に時代に合ったことを目指していく。お客様にとっても、会員にとっても、東都のれん会に所属しているからこそ生み出せる魅力を模索しつつ、それぞれの店舗はあくなき努力を積み重ねてゆく。このたゆまざる精神が、お客様とのつながりを更に深めるものになると信じています。
本ホームページを通して“のれんの心”の一端をご理解いただき、「東都のれん会」に親しんでいただくと共に、一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
東都のれん会 会長 黒川光博
 東都のれん会は昭和26年2月8日に、「先祖代々ののれんを守るべく、相携え共に同じ様な色々な問題を語り、相助け励まし親睦を図り、それぞれの店の発展を期すべく、五十軒の古いのれんを持つ店が相寄り」創設されました。
現在は、以下のように規約をもうけ、その目的と会員の資格を規定しています。

【東都のれん会 規約より】(1985年 施行)
〇第二章(目的)第三条
本会は会員相互の親睦を通じその「のれん」に誓って商道徳の高揚発展に寄与することを以て目的とする。

〇第三章(会員)第四条
本会の会員とは東京都に本店を有し、百年以上にわたり代々の祖業を継承する「のれん」を正統に引継ぎ、その品位と伝統の保持につとめて商いを営むものを言う。

東都のれん会の歩み

出来事
昭和26年(1951) (2月8日)発会式。会名「東都のれん会」決定。
(5月)連名額、会名入り番傘作る。中村歌右衛門襲名公演観劇
(7月)小冊子発行
(8月)上野精養軒にて納涼会 (9月)箱根に秋季旅行。以後も旅行会継続
昭和27年(1952) (2~4月)東京駅構内ショーウインドーに広告展示。週替わり5店。3年継続
(4月)会報第1号発刊、観桜会
(5月)3代目市川左団次襲名公演観劇。引幕を贈る
(9月)日本画家の中村岳陵氏により会のシンボル・デザイン「三羽鶴」完成、意匠登録。「東都のれん会」の会名を商標登録
(10月)意匠登録した「三羽鶴」入りの暖簾・封筒・はがきを製作
昭和28年(1953) (1月)初代会長に山本泰介氏(山本海苔店)就任
(12月)寄せ書き手拭5本ひと揃いを製作
昭和29年(1954) (4月・10月)日本橋高島屋地階で、東都のれん会主催「名品会」開催
昭和30年(1955) (6月)会員名簿を発行
昭和31年(1956) (10月)店頭風景写真コンクール審査・展覧会(小西六,サン写真新聞が審査)
東都のれん会即売会(東京駅名店街ショールーム)。数回継続
昭和32年(1957) (10月)祇園・中村楼にて甘辛のれん会(大阪)、京名物百味会(京都)、百味のれん会(神戸)、東都のれん会で、「四都老舗の集い」を開催。
昭和33年(1958) (3月)連名額を製作、配布
昭和36年(1961) (12月)『志ほり』発行。創立10周年記念銅板製連名額・バッジ制作、配布
昭和40年(1965) (3月)第1回「東都のれん老舗の会」開催(日本橋三越本店)。平成16年(2004)まで40回開催
昭和46年(1971) (9月)創立20周年記念出版 山本嘉次郎編『のれん』刊行
昭和47年(1972) (3月)第1回芸能まつり開催(茅場町証券会館ホール)。58年まで9回継続
昭和52年(1977) (2月)東若会発足  (6月)のれんを配布
昭和55年(1980) (2月)木版刷りまねき、志ほり、会員名簿を作成、全会員に配布
(10月)東都のれん会30周年記念祝賀式典・パーティ(東京會舘)
『東都のれん会三十年の歩み』刊行
平成元年(1989) (11月)初の海外旅行会(サイパン・グアム)
平成6年 小冊子『老舗紀行』発行
平成12年(2000) (2月)東都のれん会創立五十周年記念祝賀会(東京會舘)
『東都のれん会 五十年史』発刊
平成23年(2011) (11月)東都のれん会60周年記念祝賀会(綱町 三井倶楽部) 111名参加
令和3年(2021) 東都のれん会 創立七十周年
【歴代会長】

初代:山本泰介(山本海苔店)、2代:黒川武雄(虎屋)
3代:細田修三(榮太樓總本鋪)、4代:黒川光朝(虎屋)
5代:山本恵造(山本海苔店)、6代:細田安兵衛(榮太樓總本鋪)
7代:黒川光博(虎屋)