9月、二十四節気では処暑、白露、秋分と季節が進んでいきます。9月1日は「防災の日」。
9月9日は健康を祈る「重陽の節句」。そして、今年の「中秋の名月」は9月25日です。
さて今月の浮世絵は、京橋の満月の夜を描いた一枚です。
江戸時代、日本橋には魚河岸(魚市場)があり、京橋には竹問屋が集まる竹河岸がありました。当時、竹は建材や日用品(ざる、かご、箒、うちわ、歯ブラシ等々)に欠かせない材料で、この絵でも川沿いに壁のようにびっしりと並び、大量の需要があったことがわかります。
歌川広重(初代)がこの絵を描いたのは、安政4年(1857)。その2年前の安政2年11月、江戸では安政江戸地震が起き、市中で約1万人が亡くなり、1万4000戸を超える家屋が倒壊したといいます。つまりこの絵は、大災害から復興中の江戸を写しているともいえるのです。
9月は防災もお月見も、どうぞお忘れなく。

