【長命寺桜もち】
◆桜餅の葉、食べてます?◆
「桜餅を包んでいる葉、あれは取るんですか? 食べるんですか?」
当店へのお問合せで一番多いのが、この質問です。逆に「どうなさっておられますか?」とお尋ねしますと、「葉は取る」というかたもあれば、「葉も一緒に食べるのが江戸っ子」というかたもおられ、なかには「1枚だけつけて食べる」折衷派も。もちろん、正解はありません。食べ物は、やはりそれぞれのお好みで召し上がるのが何よりだと思いますので。
この桜餅を包んでいる葉は、オオシマザクラの葉を塩漬けにしたもので、全国で使用される桜餅の葉の約7割が伊豆の松崎町で生産されています。独特の香りは塩漬けにしている過程で葉が発酵してクマリンという芳香物質が出てくるためで、生の葉にあの香りはありません。見た目の楽しさ、美しさだけではなく、香りも利用する――昔の人は偉いものですね。
そういえば、小沢昭一さんがお見えになったときに、こんな小噺を教えてくださいました。
「ある人、桜餅を皮(葉)ごと食べるを見て、隣の人、旦那、皮をむいて食べた方がいいですよ。あ、そうですかとそのまま川の方を向いて食べた。」
川を向いて座れば、大川のゆったりとした流れと桜並木。どうぞ、そのまま春の日永をのんびりとお過ごしください。きっと、それが、桜餅の一番おいしい食べ方でしょう。
桜餅
長命寺桜もち
●墨田区向島5-1-14
(地下鉄本所吾妻橋駅から徒歩15分)
●03(3622)3266

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