
鰹節の老舗「にんべん」は、三代目の娘婿で、神田に分家して版元となった髙津屋伊助の功績にちなみ、毎年、錦絵を使ったカレンダーを製作しています。2026年のカレンダーに選ばれたのは、悪鬼を踏みつけ、剣を構える勇ましい鍾馗(しょうき)が描かれた一枚。鍾馗の図柄は古来、災いを退け、男子が丈夫に育つと言われており、現在も端午の節句にしばしば飾られます。
錦絵を描いたのは、署名はありませんが、巧みな絵柄から当時の人気絵師・北尾重政と考えられます。昨年の大河ドラマ「べらぼう」では、蔦重が初めて版元として制作した『一目千本』の絵を描き、彼の夢を叶えた絵師として北尾重政が登場しました。
江戸の昔の歴史と風情を伝える錦絵カレンダーを、東都のれん会メールマガジン読者5名様にプレゼントいたします。締切は2025年12月20日です。
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