両国橋 鳥安」当主・渡辺秀次さん(神田神社 氏子総代)がご案内する「神田祭」

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 神田明神、正式名称「神田神社」は、神田、日本橋、秋葉原、大手町、丸ノ内などの町に加え、旧神田市場、豊洲魚市場なども含む108町会の氏神様です。
 創建は天平2年(730)と伝えられており、戦国時代には名だたる武将にも崇敬されるようになりました。そして天下分け目の関ケ原の戦いでは、徳川家康公が明神様で戦勝の御祈祷を受け、神田祭の祭礼当日、見事に勝利しました。神田明神が江戸開府後、現在の地に遷座し「江戸総鎮守」となり、神田祭では祭礼行列が城内にまで練り込むことが許されて「天下祭」と呼ばれたのも、こんなすごいエピソードがあったからなんです。

 さて、神田祭は今も毎年行われていますが、神幸祭が行われる本祭は2年に一度。2025年はその本祭りの年です。5月9日に氏子町会神輿の神霊入れが行われ、翌10日は祭りのハイライト「神幸祭」。
時代装束をまとった華麗な行列が、3基の鳳輦・神輿を中心に108町会を巡ります。15時からは附け祭といって、ユニークな趣向を凝らした出し物も行列に加わり、いよいよ沿道に笑顔が広がります。
 さらに翌11日は、大小200を超える町内神輿が神田神社に参拝する「神輿宮入」。威勢の良い掛け声が都心に響き渡る1日となります。
 私がお役をつとめる氏子総代は、8日間にわたる祭りが滞ることなく無事に終わるようにと見守る役割です。本祭りが終われば心身ともにくたくたで、「2年に1度で良かった!」と思うのですが、祭り仲間と会えば、翌日から、もう次の祭りの話をしています。
 粋で華麗な天下祭・神田祭に、どうぞお越しください。お待ちしています。

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