東京に「花火」の季節がやってきました! なかでも人気の「隅田川花火大会」は、8代将軍徳川吉宗が享保18年(1733)に「両国の川開き」で打ち上げた花火に始まる日本最古の花火大会です。今月の浮世絵も、江戸時代の両国橋の夕暮れを描いた一枚をご紹介しましょう。
画面手前、夕焼けに染まる両国橋のたもとあたりから隅田川沿いに、よしず張りの茶屋や露店、屋台、見世物小屋などが軒を並べています。現在の東日本橋の一画、当時「広小路」と呼ばれたこの場所は、火事の延焼を食い止めるために設けた火除地(ひよけち)でした。つまり、そもそもは常設の建物が建てられない場所なのですが、享保の頃には露店はほぼ常設となっていたようです。ただし将軍が鷹狩りなどで、この地を通る時は、またたく間に撤去されて本来の姿になったのだとか。
まもなく夕闇が降りると、広小路も両国橋の上も花火見物の人で埋め尽くされていきます。江戸の花火の話、続きは「江戸の歳時記」へ。

